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子宮体がんの症状

子宮体がんとは?

子宮は、膣から続く入口部分の「子宮頸部」とその奥にあって胎児を育てる「子宮体部」に分けられます。この子宮体部にできるのが子宮体がんです。子宮体がんは、子宮体部の子宮内膜から発生するため、「子宮内膜がん」とも呼ばれます。

子宮頸がんは20歳代後半~30歳代の女性に多くみられます。しかし、子宮体がんが若い人に発生することは少なく、閉経前後の40歳代後半から増加し、50~60歳代にピークを迎えます(図)。

図 年齢別にみた子宮体がんの罹患率(2011)

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(国立がん研究センター がん対策情報センター ホームページより引用)

もともと、子宮体がんは欧米人に多く、日本人には少ないといわれてきました。ところが、寿命の伸びやライフスタイルの欧米化が進んだことなどを背景に増え続けています。

原因、危険因子

子宮体がんの発症には、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンが関係しています。エストロゲンは子宮内膜を増殖させ、一方、プロゲステロンはそれを抑制します。この2つのホルモンのバランスが崩れエストロゲンが過剰になると、子宮内膜が異常に増殖します。そこに遺伝子の異常が加わることで、子宮体がんが発生すると考えられています。バランスが崩れやすいのは閉経後で、50~60歳代に子宮体がんが多いのはこのためです。

とくに、次のような女性は子宮体がんのリスクが大きいと考えられています。

  • 50~60歳代の人
  • 閉経した人
  • 閉経が遅い人
  • 女性ホルモンの異常(月経不順、不妊症など)
  • 妊娠や出産経験の少ない人、または少ない人
  • 肥満の人

症状

子宮体がんは、子宮頸がんと異なり、初期から自覚症状が現れます。なかでも多いのが「不正出血」です。具体的には、閉経後の出血のほか、閉経前では月経のとき以外に出血する、月経時の出血が多い、おりものに血が混じるといった症状で、子宮体がんの患者さんの9割にみられます。

検査と診断

子宮体がんの検査は一般に、「内診・直腸診」、子宮内膜を採取して細胞と組織に異常がないかを調べる「病理検査」の順で進められます。また、がんの広がりをみるために超音波検査、CT、MRI検査なども行われます。

内診・直腸診

子宮や卵巣の状態を、膣から指を入れて調べます(内診)。また、直腸やその周囲に異常がないかどうかを、お尻から指を入れてチェックすることもあります(直腸診)。これらの検査では、子宮の大きさ、かたさ、卵巣や卵管の状態がわかる上、子宮筋腫や子宮内膜症の有無など、さまざまな情報が得られます。

超音波検査

超音波を発信する細長い機器(プローブ)を膣に入れ、子宮体内部の様子を観察します。最近の超音波検査装置の解像力は著しく進歩しており、必須の検査となっています。

病理検査

内診、直腸診、超音波検査で子宮体がんが疑われた場合、診断を確定する検査です。子宮内膜の一部を採取し、正常な細胞かどうかを顕微鏡で観察する「細胞診」、さらに精密な「組織診」などが行われます。

画像検査

子宮体がんの診断が確定したら、CT、MRIなどの画像検査で、がんの広がりや離れた臓器への転移がないかどうかなどを調べます。

また、肺、直腸、骨への転移をチェックするために、胸部X線検査、直腸鏡検査、骨シンチグラム検査なども、必要に応じて行われます。

主な参考資料

  • 日本産婦人科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会編「子宮頸癌取扱い規約(第3版)、金原出版
  • 日本婦人科腫瘍学会編「子宮頸がんガイドライン2011年版」、金原出版
  • 清水敬夫:名医の図解/よくわかる「子宮がん・卵巣がん」、主婦と生活社、2011年
  • 宮城悦子:よくわかる最新医学「子宮がん」、主婦の友社、平成24年1月20日、第4刷
  • 日本産婦人科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会編「子宮体癌取扱い規約(第3版)、2012、金原出版
  • 日本婦人科腫瘍学会編「子宮体がん治療ガイドライン2012年版」金原出版
  • 国立がん研究センターがん情報対策センター
    http://ganjoho.jp/public/index.html
  • 公益財団法人・日本対がん協会Hp 「がん・検診について――子宮がんの基礎知識」
    http://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup
  • 公益社団法人日本産科婦人科学会Hp 「病気を知ろう――子宮体がん」
    http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/taigan.html
  • 特定非営利活動法人・日本成人病予防協会Hp
    http://www.japa.org/seikatsusyuukannbyou/gan/gan_shikyuu_t01.html

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