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子宮体がんの治療

病期(ステージ)と治療方針

子宮体がんの病期は、がんの大きさ、広がりぐあい、リンパ節や離れた臓器への転移の有無などによってⅠ~Ⅳ期に分けられます。さらに、それぞれの期はa~cあるいはA~Bというように細かく分類されています(表1)。

表1 子宮体がんの病期
Ⅰ期 がんが子宮体部にのみ認められるもの
(子宮頸部、その他にがんは認められない)
IA期 がんが子宮筋層の1/2未満のもの
IB期 がんが子宮筋層の1/2以上のもの
Ⅱ期 がんが子宮体部を越えて子宮頚部に広菊ちたもの
(がんは子宮の外に出ていない)
Ⅲ期 がんが子宮外に広がつているが、骨盤を越えて外には広がっていないもの、または骨盤内あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの
ⅢA期 がんが子宮の外の膜や骨盤の腹膜あるいは卵巣卵管に広がっているもの
ⅢB期 腟ならびに/あるいは子宮傍組織に広がつたもの
ⅢC期 骨盤内、あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの
ⅢC1期 骨盤リンパ節転移があるもの
ⅢC2期 骨盤リンパ節への転移の有無に関わらず、傍大動脈リンパ節転移があるもの
Ⅳ期 がんが骨盤を越えて別の部位へ広がるか、勝脱ならびに/あるいは腸の粘膜を侵すもの、ならびに/あるいは遠隔転移のあるもの
ⅣA期 勝脱ならびに/あるいは腸の粘膜までがんの浸潤を認めるもの
ⅣB期 腹腔内ならびに/あるいは鼠径部(そけいぶ:足のつけ根)のリンパ節転移を含む遠隔転移のあるもの

日本産科婦人科学会・日本病理学会口日本医学放射線学会・日本放射線腫瘍学会編「子宮体癌取扱い規約」2012年4月(第3版)より作成

そして、このステージを土台に、年齢や患者さんの希望などを考慮して治療法が選択されます。「子宮体がん治療ガイドライン2012年版(日本婦人科腫瘍学会編)」では、その方針が示されていますので参考までに掲げておきます。

手術療法

子宮体がんの治療の基本です。方法としては、子宮だけを摘出する「単純子宮全摘出術」、卵巣、卵管の切除を組み合わせる「広汎子宮全摘出術」、これらの中間となる「準広汎子宮全摘出術」などがあります。それぞれ切除範囲が異なり、病期に合わせてもっとも適切な方法が選択されます。

放射線療法

子宮頸がんでは、手術と同様、がんを治す治療法(根治療法)としても期待されていますが、子宮体がんは放射線療法が効きにくいこともあり、標準的な照射法が確立していません。このため、現在のところ、高齢や合併症があって手術できなかったり、全身に転移していたり、手術で完治が望めないような患者さんなどに対して行われるのが一般的です。

化学療法(抗がん剤治療)

抗がん剤を用いて、がんの増殖を抑え、進行を食い止めたり、遅らせたりする治療法です。子宮体がんでは、手術が難しい患者さんや、子宮体がんが再発した場合の選択肢になります。また手術後に、補助療法として抗がん剤を投与すると、再発のリスクを低下させることが明らかになっています。

ホルモン療法

子宮体がんは、プロゲステロンの分泌が減り、エストロゲンが多くなり過ぎることが一因です。そこで、不足しているプロゲステロンを補って、エストロゲンの過剰を解消しようというのがホルモン療法です。この治療法の主な対象となるのは、早期の子宮体がんで、子宮を摘出せず、将来、妊娠・出産を希望する若い女性患者さんです。ホルモン療法の効果は、2~3か月で確認することができます。

主な参考資料

  • 日本産婦人科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会編「子宮頸癌取扱い規約(第3版)、金原出版
  • 日本婦人科腫瘍学会編「子宮頸がんガイドライン2011年版」、金原出版
  • 清水敬夫:名医の図解/よくわかる「子宮がん・卵巣がん」、主婦と生活社、2011年
  • 宮城悦子:よくわかる最新医学「子宮がん」、主婦の友社、平成24年1月20日、第4刷
  • 日本産婦人科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会編「子宮体癌取扱い規約(第3版)、2012、金原出版
  • 日本婦人科腫瘍学会編「子宮体がん治療ガイドライン2012年版」金原出版
  • 国立がん研究センターがん情報対策センター
    http://ganjoho.jp/public/index.html
  • 公益財団法人・日本対がん協会Hp 「がん・検診について――子宮がんの基礎知識」
    http://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup
  • 公益社団法人日本産科婦人科学会Hp 「病気を知ろう――子宮体がん」
    http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/taigan.html
  • 特定非営利活動法人・日本成人病予防協会Hp
    http://www.japa.org/seikatsusyuukannbyou/gan/gan_shikyuu_t01.html

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