消化管

大腸がんの症状

大腸がんの特徴

大腸がんの特徴は以下になります。

  • 粘膜で直接がんが発生する経路とポリープががん化する経路の2つがある
  • 急増の理由として食生活の欧米化(脂肪の過剰摂取)が指摘されている
  • 大量飲酒、喫煙、肥満も危険因子
  • 早期の場合はほとんど症状が見られない
  • 進行すると血便、便秘・下痢、便が細くなる、貧血、しこりなどが現れる

大腸がんとは

大腸は、小腸につながる盲腸から肛門手前の肛門管までの管状臓器で、長さは1.5~2メートルです。右下腹部から右上腹部への上行結腸、右上腹部から左上腹部への横行結腸、左上腹部から左下腹部への下行結腸へと続き、さらにS状結腸を経て直腸、肛門管につながっています(図1)。

図1.大腸の位置

(国立がん研究センターがん対策情報センター
「大腸がん」2012年3月改訂第2版)

大腸は主に、小腸から送られてきた液状の便から水分などを吸収し、固形の便にして肛門へと運ぶ働きをしています。大腸の壁は内腔側から、粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜という5つの層で構成されています(図2)。

大腸がんは粘膜から発生します。その発生経路には、粘膜で直接的にがんが発生する経路と、良性腫瘍であるポリープががんに進展する経路の2つがあります。

図2.大腸の構造

(患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2014年版)

危険因子

わが国では戦後、大腸がんが急増していますが、その理由として、食生活の欧米化(脂肪の過剰摂取)が指摘されています。また、大量飲酒、喫煙、肥満も大腸がんの危険因子と考えられています。

症状

食道がんや胃がんと同じく、大腸がんも早期ではほとんど症状がありません。進行すると、血便、便秘・下痢、便が細くなる、貧血、下腹部のしこり、腸閉塞症状(激しい腹痛、お腹が張る、吐くなど)などの症状が現れます。

診断

大腸がんが疑われたら便潜血検査、直腸指診、注腸造影検査、大腸内視鏡検査、超音波検査、リンパ節生検、血液検査などを行います。直腸指診では、指を肛門から直腸内に入れて調べます。注腸造影検査は、肛門からバリウムと空気を注入して、X線写真を撮る検査で、がんの位置、大きさや腸の狭さなどがわかります。大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を入れて、大腸全体を詳しく調べる検査です。内視鏡でポリープが発見された場合は、一部を採取して、良性か悪性かを調べます。また、内視鏡検査により、内視鏡を使って取り除くことができる早期がんなのか、手術が必要ながんなのかの判断も可能です。超音波検査は、大腸がんと周囲の臓器との位置関係、転移の有無などを調べます。転移や周囲の臓器への広がりを見るには、さらに胸部X線(肺転移)、CTやMRI、PETといった画像検査も必要になります。

各種検査から得られたがんの深さ(深達度)、リンパ節転移の程度、遠隔転移(肝臓、肺など他臓器への転移や腹膜播種)の有無に基づいて(図3)、病期(ステージ)を0期~IV期の5段階で評価します(表1)。0期は、上皮内新生物です。

図3.大腸がんの病期(ステージ)分類の方法

(患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2014年版)

表1.大腸がんの病期(ステージ)分類
ステージ0 がんが粘膜の中にとどまっている。
ステージⅠ がんが大腸の壁(固有筋層)にとどまっている。
ステージⅡ がんが大腸の壁(固有筋層)の外まで浸潤している。
ステージⅢ リンパ節転移がある。
ステージⅣ 血行性転移(肝転移、肺転移)または腹膜播種がある。

(患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2014年版)

主な参考資料

  • 財団法人がん研究振興財団「がんの統計’14」
  • 小林正伸著「やさしい腫瘍学」南江堂、2014年
  • 国立がん研究センターがん対策情報センター「各種がん102食道がん-受診から診断、治療、経過観察への流れ」2012年3月改訂第2版
  • 国立がん研究センターがん対策情報センター「患者必携 食道がんの療養情報」学研メディカル秀潤社
  • 日本食道学会編「食道癌取扱い規約2007年4月第10版補訂版」金原出版、2007年
  • 日本食道学会編「食道癌診断・治療ガイドライン2012年4月版」金原出版、2012年
  • 国立がん研究センターがん対策情報センター「各種がん101 胃がん-受診から診断、治療、経過観察への流れ」2015年2月改訂第3版
  • 日本胃癌学会編「胃癌治療ガイドライン医師用2014年5月改訂第4版」金原出版、2014年
  • 大腸癌研究会編「大腸癌治療ガイドライン医師用2014年版」金原出版、2014年
  • 大腸癌研究会編「患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2014年版」金原出版、2014年
  • 国立がん研究センターがん対策情報センター「各種がん103 大腸がん-受診から診断、治療、経過観察への流れ」2012年3月改訂第2版

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