肝・胆

胆のうがんの治療

胆のうがんの病期(ステージ)

胆のうがんの病期は、がんの広がり、リンパ節転移、血管や周囲の臓器への浸潤によって、Ⅰ~Ⅳ期に分類されます(図1)。治療方法を決めるため、病期の判定はとても大切です。

図1 胆のうがんの病期(ステージ)
  リンパ節への転移がない 1群リンパ節までの転移がある 2群リンパ節までの転移がある 3群リンパ節までの転移がある がんが遠くのリンパ節や他の臓器に胆のうから離れて転移している
がんが胆のうにとどまっている Ⅳa Ⅳb
がんの胆のうの外側への広がりが疑われる Ⅳa Ⅳb
がんが胆のうの壁から外に出ている、または胆管への広がりが疑われる Ⅳa Ⅳb Ⅳb
がんが周囲の血管や胆管、肝臓などに直接広がっている Ⅳa Ⅳa Ⅳb Ⅳb Ⅳb

がん情報サービスが日本胆道外科研究会編「外科・病理 胆道癌取扱い規約(第5版)」(金原出版)をもとに作成

※1〜3群リンパ節をがんのある場所からどのくらい離れているかによって分類しており、近いものから1群、2群、3群と呼ぶ。

胆のうがんの治療

手術療法

胆のうがんの治療は手術が第一選択です。がんの深さ、広がり、転移の有無など考慮して、切除する範囲や手術方法を決定します。

がんが胆のうの壁の内側にとどまっている場合(Ⅰ期)は、胆のうの摘出だけでほとんど完治します(単純胆のう摘出術)。
Ⅱ期以上の胆のうがんが疑われる場合には「拡大胆のう摘出術」という術式が取られます。胆のうを含めて隣接する肝臓の一部と、リンパ節をいっしょに切除するもので、これが胆のうがんの最も標準的な手術方法となっています。

さらに病期が進んでいる場合には、十二指腸やすい臓の頭部(すい頭部)なども切除することがあります。IV期では、切除によっても予後の改善がみとめられないため、化学療法や放射線療法の適応となります。

化学療法(抗がん剤治療)

胆のうから離れたリンパ節や臓器に転移があり、手術が難しいケースでは、抗がん剤による治療が行われます。胆のうがんに対して抗がん剤がどの程度有効か、まだはっきりわかっていません。このため標準的な治療法は定まっていませんが、切除不能進行胆道癌に対する化学療法は,塩酸ゲムシタビンまたはテガフール・ギメラシル・オテラシル(TS-1)の有用性が期待できる可能性があります。

放射線療法

胆のうがんに対する放射線療法は、有効性は確立されていないといわれています。しかし、患者さんによっては放射線がよく反応し、がんが小さくなったり、胆管の閉塞が改善したり、黄疸が良くなる効果がみられることもあります。

肝臓がん・胆のうがんの主な資料

  • 日本肝臓学会編「科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン2013」、金原出版
  • よくわかる最新医学、泉並木著、肝臓病の最新治療、主婦の友社 2012年
  • 矢永勝彦、脇山茂樹著「肝臓がん」といわれたら 保健同人社 2012年
  • 国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」
    http://ganjoho.jp/
  • 国立がん研究センターがん対策情報センター:がんの冊子、各種がんシリーズ「肝細胞がん」2015(3版)
  • 東京医科歯科大学肝胆膵外科ホームページ「胆道の病気と治療―胆嚢がん」
    http://www.tmd.ac.jp/grad/msrg/gallbladder/gallbladder_cancer.html
  • 日本肝臓研究会編「臨床・病理原発性肝癌取扱い規約(第5版)金原出版
  • 東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科ホームページ

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