がんの標準治療

その他の代替治療法

以上の3大治療以外にも、公的医療保険が適用されるがんの治療法があります。温熱療法(ハイパーサーミア)や免疫療法の一種であるBRM療法、サイトカイン療法です。

温熱療法は、がん細胞が正常細胞に比べて熱に弱いという性質を利用した治療です。その1つで、電磁波の一種であるラジオ波などを使って加温するハイパーサーミアが、再発乳がん、悪性黒色腫(メラノーマ)、子宮頸がん、直腸がん、膀胱がんなどに対して、標準治療と併用する形で行われています。

BRMはBiological Response Modifiers(生体応答調節)の略です。BRM療法は免疫賦活(ふかつ)療法あるいは免疫機能補助療法と表現されています。免疫機能を調節して、がんに対する抵抗力を高める有効成分を投与します。ピシバニール(OK-432)、クレスチン(PSK)、レンチナン、ベスタチンなどがあります(表1)。

表1.BRM療法で用いられる有効成分
有効成分表 抽出原料 適応(がん) 投与方法
ビシバニール
(OK-432)
細菌(溶連菌) 胃がん、肺がん、頭頸部がん、甲状腺癌など 筋肉内、皮下または皮内投与(胃がん・肺がん)など
クレスチン
(PSK)
サルノコシカケ 胃がん、結腸・直腸がん、小細胞肺がん 化学療法との併用で経口投与
レンチナン シイタケ 手術不能・再発胃がん 抗がん剤テガフールとの併用で点滴静注
ベスタチン 細菌(放線菌) 成人急性非リンパ性白血病の完全寛解導入後 維持強化化学療法剤との併用で経口投与

(がん情報サービスの記述、添付文書などに基づき作表)

サイトカイン療法は、免疫反応を調節したり、免疫を担当する細胞を活性化または増やす働きをしたりするサイトカインという物質を薬として投与する治療です。がんと闘う免疫力を強める効果が期待されます。主にインターロイキン(IL)とインターフェロン(IFN)が使用されています。IL-2はがん性胸膜炎などで、IFN-αは慢性骨髄性白血病などで有効性が報告されています。

主な参考資料

  • 財団法人がん研究振興財団「がんの統計’14」
  • 小林正伸著「やさしい腫瘍学」南江堂、2014年
  • 国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス
  • 元雄良治著「腫瘍学」じほう、2015年
  • 先進医療フォーラム編「がん先進医療NAVIGATOR がん治療研究の最前線」日本医学出版、2015年
  • ライフライン21「がんの先進医療」Vol. 17, Apr. 2015

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