患者だより

第25回 情報収集は幅広く、がん治療経験者の生の声も聞きながら |2017.04.12掲載

第23号で最新のがん情報を収集することをおすすめしました。現在がんの治療中の方でなくても、将来の自分や大切な方のために、普段から情報収集することをおすすめした内容です。

しかし、独りで自宅にこもりひたすらインターネットに向き合って情報収集をする、というやり方はお勧めしません。自分ひとりでは医療情報を収集する情報源や時間が限られますし、自分の思い込みで、手が届くはずの治療の情報をシャットアウトしてしまう場合もあります。治療の選択肢をせばめてしまう思い込みとは、例えば、抗がん剤には耐えられないような副作用がつきものなので自分や家族には受けさせない、であるとか、自由診療でしか受けられないがん免疫療法は高価なばかりか誰にとっても効かないので受けるに値しない、といった考え方などです。

現在がん治療に向き合い心身ともに余裕のない方ではなく、むしろ、治療が一段落して余裕のある時期に、がん治療経験者に体験談を聞きながら情報収集先を増やしてみたり、今まで接点がなかった情報源を起点にして医療情報の幅を広げてみたりすることが望ましいと思います。

人間は誰しも、これまでの人生経験や過ごしてきた社会環境にしばられて、了見が狭くなったり、物事を決めつけてかかったりするものです。しかし、生命が掛かるような情報を探索するに当たっては、一旦、自分の常識を脇においてみる勇気を持つことも、がんと正しく付き合うコツだと思います。自分の心の壁を取り払うことで、がん治療だけではなく、予防の知恵や治療時の食生活、副作用対策などの情報を、知らなかった情報源から得られることがあります。

一昔前は、がんは不治の病なので、家族にも友人にも知人にもがんにかかったことを口外しない風潮があったかもしれません。しかし、今はご自分の病気を開示し、治療の経過や療養生活の工夫などの情報を共有してくれる方が増えています。がんとの闘いに挑んでいる人、共存を試みている人の知恵に幅広く触れて、その後で、自分のふるいに掛けるというスタンスを持ってみてはいかがでしょうか。

がんという病気は、科学的に100%解明されているわけではなく、どんな医師や研究者にも未知の部分が残っていると覚えておきましょう。また、どれほど「がん対策基本法」によって日本全国で標準的な治療が受けられる土壌が整ったとはいえ、その標準的な治療を受けたことによる効果、副作用、生活するうえでの注意点、どれをとっても大きな個人差があることもあまり知られていません。だからこそ、生きた情報を持っている人と直接会って話を聴くことが大切だと思います。

お近くの自治体やがん診療拠点病院などの大きな病院、またはがん免疫療法を提供しているクリニックなどでは、各種がん治療の専門医や患者会のメンバーによる市民講座や治療説明会といった形式で、話を聞ける機会が提供されています(抽選または有料の場合があります)。

ネットで検索して知っているつもりになるのではなく、気力・体力がある人に頼って、生のがん治療情報に触れてみてください。

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