泌尿器

腎臓がんの症状

腎臓がんとは

腎臓は、背中の腰の少し上に左右に1個ずつあり、長さ15cm、重さ150~200g、そら豆のような形をした臓器です。主な働きは、血液をろ過し、老廃物を尿として排泄することですが、それ以外にも、ホルモンを作ったり、体内の水分・塩分を調節したり、血圧をコントロールするなど多彩な役割を担っています。

腎臓がんは、この腎臓にできる悪性腫瘍で、日本では1年間に約1万人が腎臓がんと診断されています。罹患率(人口10万人当たり、何人ががんにかかるか)をみると、男性25.5.女性11.0で、胃がんの144.9、63.9、大腸がんの115.9、80.5などに比べると低いのですが、高齢化の影響もあって、患者数は増加傾向にあります。

なお、腎臓がんには、尿細管の細胞から発生する「腎細胞がん」や、腎盂ががん化する「腎盂がん」などいくつかの種類があります。ここでは、その中でも頻度の高い腎細胞がんに焦点を当てて説明します。

図 腎臓の位置

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症状

腫瘍が小さいうちは、特徴的な症状はありません。このため、気づかれにくいがんの1つとされています。しかし、腫瘍が大きくなるにつれて、血尿、腹部のはれ、しこりがみられるようになります。そして、がんが全身に広がるにつれて、痛み(腹部、わき腹、背中)の他、食欲不振、体重減少、発熱、貧血などの全身症状がみられるようになります。

腎臓がんの原因

腎臓がんの原因として科学的に立証されているのは「喫煙」と「肥満」です。また、特定の鎮痛薬の誤用により発生リスクに影響が出ます。喫煙は、多くのがんのリスクを高めますが、腎臓は特に影響を受けやすく、タバコを吸っている人は吸っていない人に比べ、2倍も腎臓がんにかかりやすいことが証明されています。また、肥満の方はそうでない人に比べ、発生率が4倍にものぼることが報告されています。

したがって、腎臓がんを予防するには、禁煙と肥満の改善がとても大切になります。

検査と診断

腎臓は厚い脂肪に包まれているため、周囲の臓器や筋肉に影響が出にくく、早期にはほとんど症状が現れません。このため、早期発見するためには、次のような検査が必要です。

血液検査

血液を採取して、ヘモグロビン(貧血の指標)、腎臓の機能、肝臓の機能、栄養状態などを調べます。ただ、腎臓がんに特有な腫瘍マーカーはわかっていないため、血液検査だけで腎臓がんの有無をチェックすることはできません。

腹部超音波(エコー)検査

腎臓に病変があるかどうかをスクリーニングするために行われます。小さな器具をお腹に当て、そこから出る超音波によって、腎臓の状態を調べます。健康診断などでも広く用いられており、この検査で腎臓がんが見つかることも少なくありません。

CT検査、MRI検査

超音波検査で腎臓がんが疑われた場合にはCT検査が行われます。これによって、がんかどうかを確定診断し、がんの広がりや転移の有無を調べます。腎臓がんの多くはCT検査で診断がつきますが、場合によっては、MRI検査を追加することもあります。

病期(ステージ)

腎臓がんの病期は、がんの大きさ、周辺の組織にどこまで広がっているか、リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかによって、Ⅰ~Ⅳ期までの4段階に分類されます。

主な参考資料

  • 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」
    http://www.ncc.go.jp/jp/cis/ganjoho.html
  • 日本泌尿器科学会編:腎癌診療ガイドライン第2版2011年、金原出版
  • 日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会編:腎癌取扱い規約第4版、金原出版(2011)
  • 国立がん研究センターがん情報サービス:それぞれのがんの解説「腎細胞がん」
    http://ganjoho.jp/public/cancer/renal_cell/index.html

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