皮膚

皮膚がんとは

皮膚がんとは

皮膚は表面側から、表皮、真皮、皮下組織という3つの層と、真皮から皮下組織の部分にある脂腺、汗腺、毛包などの皮膚付属器より成り立っています(図1)。

このうち表皮と皮膚付属器の細胞が悪性化したものを皮膚がんと言います。日本人は欧米人に比べ、皮膚がんになる人の割合が低く、がん全体の約2%です。皮膚がんで亡くなる人も、人口10万人あたり男性1.3人、女性1.2人と、やはりがん全体のなかでは非常に少なく(図2)、予後が比較的良好なものも多いがんと考えられています。

図1 皮膚の構造

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参考:アルメディアWeb http://www.almediaweb.jp/stomacare/medical/contents/selfcare/016.html
図2 部位別のがん死亡率(人口10万人あたりの年間死亡者数)

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(がん情報サービス、最新がん統計、2015年4月22日更新)
※2013年のがん死亡率は男性354.6、女性229.2(人口10万人あたり)

皮膚がんの種類

皮膚がんには、基底細胞がん、有棘(ゆうきょく)細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)、乳房外パジェット病などの種類があります(表1)。

これらの皮膚がんは、全身のどこの皮膚にもできる可能性がありますが、紫外線との関連が強いとされる有棘細胞がんや基底細胞がんは顔に、メラノーマは顔や足の裏・爪に、乳房外パジェット病は外陰部やわき、肛門にできやすいと言われています。前記のように、皮膚がんは予後の良いものが多いのですが、メラノーマは皮膚がんのなかで悪性度が高く、最も注意しなければならないとされています。

表1 皮膚がんの主な種類と特徴
主な種類 特徴
基底細胞がん
  • 基底層と呼ばれる表皮最下層や毛包などの細胞が悪性化
  • 日本人に最も多い皮膚がん
  • 紫外線との関係が強い
  • 高齢者に多く、8割が頭や顔に発生する。
  • ほくろと勘違いされやすい
  • 進行はゆっくりで、転移することはまれ
有棘細胞がん
  • 有棘層と呼ばれる表皮の中間層から発生する
  • 基底細胞癌に次いで日本人に多い皮膚がん
  • 紫外線との関係が強く、男性に多い
  • 高齢者の顔や首、手足などに発生しやすい
  • カリフラワー様になったり、進行すると膿や悪臭も発生したりする
悪性黒色腫
(メラノーマ)
  • メラノサイトやほくろの細胞から発生
  • 基底細胞がん、有棘細胞がんに次いで多い
  • 欧米人に比べると日本人には少ない
  • 紫外線との関係も示唆されている
  • ほくろのような濃い黒色だが、淡色部もある色素斑
  • 爪にできると、爪に黒褐色の縦のスジが現れる
  • 悪性度が高く、転移しやすい
乳房外
パジェット病
  • 乳房以外の場所、特に外陰部に多く見られる赤い斑状の病変
  • かゆみを感じることもある
  • 高齢者、やや男性に多い
  • 進行するとリンパ節転移や遠隔転移も

主な参考資料

  • 日本皮膚科学会/日本皮膚悪性腫瘍学会 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン作成委員会編「科学的根拠に基づく皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第2版」金原出版、2015年
  • 藤澤康弘:皮膚悪性黒色腫の疫学.医学と薬学 72:189-192, 2015
  • がん情報サービス/悪性黒色腫(皮膚)
    http://ganjoho.jp/public/cancer/data/melanoma.html

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